三匹の羊/チャットモンチー

チャットモンチーと私

目次

楽曲・アルバムレビュー

『chatmonchy has come』

ハナノユメ
DEMO、恋はサーカス
ツマサキ
惚たる蛍
夕日哀愁風車
サラバ青春

chatmonchy has come

chatmonchy has come

  • 発売日: 2012/10/01
  • メディア: MP3 ダウンロード

『耳鳴り』

『耳鳴り』アルバムレビュー
東京ハチミツオーケストラ
さよならGood bye
ウィークエンドのまぼろし
ハナノユメ
どなる、でんわ、どしゃぶり
一等星になれなかった君たちへ
おとぎの国の君
恋の煙
恋愛スピリッツ
終わりなきBGM
プラズマ
メッセージ
ひとりだけ

耳鳴り

耳鳴り

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『バスロマンス』レビュー

作詞:高橋久美子 作曲:橋本絵莉子

『女子たちに明日はない』B面。『生命力』『表情』収録。

生命力 (Forever Edition)

もともとカップリング曲でありながら、アルバムにも収録されてしまったという一曲。後にも先にもこの曲だけです。


www.youtube.com

もともと人の結婚式に呼ばれたら『シャングリラ』などを演奏したそうですが、歌詞中の「希望の光なんてなくったって良いじゃないか」が結婚式にはよろしくないということで、そこだけ歌わないで演奏していたそうです。初期のチャットの歌詞って完全に明るい曲は全くなくて、必ず影があったり傷があったりしていて、それが良さでもあったのですが、この『バスロマンス』あたりから(少なくとも字面だけ読めば)純粋に明るい曲というのもちらほら出てきます。

 

歌詞

言わずと知れた名歌詞の一つ。遠距離恋愛が題材です。「ピンク色」「灰色」で心理描写をする辺りは、王道の比喩とはいえ、流石くみこんの筆だなと思わされます。

言葉遣いが好きなのは特にサビです。

あなたを好きでいてよかったな

あなたを信じてよかったな

遠距離恋愛の体験談を元に作った歌詞だそうですが、寂しさだけでなく「信じて」という点に言及したところが実感に満ちていると思いました。

遠距離だと浮気されても、二股されてもおかしくないわけですし、またはただ気が離れてしまうこともありうるわけで、自分はただ相手を信じることしかできないわけです。

その茨の道を乗り越えて見事結婚までたどり着いた感慨が、実に端的に表されているのではないかな、と思います。

また、ラスサビのところで、

もう一人では行かないでね

あなたを幸せにするからね

という歌詞が加わってくるのも素敵です。この一途さは理想的なものですね。

 

くみこんが『バスロマンス』『Good luck my sister!』『謹賀新年』などの歌詞を書いているときは本人は未婚だったそうですが、くみこんの歌詞は切実さが特徴的だと思います。

『謹賀新年』の「願い事一つ叶うなら あなたを愛していますように」もそうですが、あくまで自分が「あなた」を愛するということに幸せを見出しています。人を愛すると自分も幸せになる気持ちは確かに頷けます。

ちなみに、えっちゃんの『コンビニエンスハネムーン』なんかを読むと「拍手君に会えた私 よくぞここまでたどり着いた」とか歌っていて、あくまで主観的な立場の歌詞なのですが、これまたそれぞれの味が出ていて良いですね。

 

バスロマンス

バスロマンス

  • provided courtesy of iTunes

 

サウンド

Aメロのテッテーテレッというフレーズがシンプルなのに印象的ですね。裏で鳴っているドラムも、絶妙なタイミングで入るスネアも、バスドラムの跳ねるような連打も快く聴こえます。

Bメロのドラムもスネアの入り方が工夫されていて良いんですよね。計算高いとでも言うべきでしょうか。

ポップな曲ですが、ギターソロもかっこ良いです。また、サビから続いている、2音ごとに音階の上がるベースも力強くて安定感があります。

あと、コーラスも綺麗ですよね。この良さはAcoustic ver.を聴いて気づきました。

 

Album Mix

有識者ではないし耳も良くないので細かなことは言えませんが、Mix音源のほうではベースの音量が下がり、ドラムも全体的にマイルドな音に変えられています。あと心なしかギターソロのエコーが強くなったような。気のせいかもしれませんが。

『表情』はバラードやミディアムロックも多いので、その中においては合ったMixかもしれません。聴きやすいとは思いますが、個人的には『生命力』版がロック色があって好みですね。

 

ライブで客がみんな手を振ったり、えっちゃんとあっこびんが向かい合って歩み寄ったり遠ざかったり、おじぎしたりする構図も大好きです。

『ほとんどチョコレート』レビュー

作詞:福岡晃子 作曲:橋本絵莉子

『Magical Fiction』収録のc/w曲。

Magical Fiction

2011年頃の曲で、ライブでも1回演奏したことがあるものを、がっつりリアレンジしてレコーディングしたそう。

歌詞

歌詞自体は短いですし、サビの印象もあってあまりまともに読まれないかもしれませんが、言葉少なな分、却って良さが出ています。

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『夢みたいだ』レビュー

作曲:Kori Gardner / Jason Hammel

日本語詞:橋本絵莉子

アメリカの二人組Mates of Stateの楽曲『Proofs』をカバーした曲。『ハテナ/夢みたいだ』収録(A面扱い)。アルバムには未収録。

 ハテナ/夢みたいだ

夢みたいだ

夢みたいだ

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楽曲

原曲の雰囲気がかなり維持されているので、特にコメントもしません。ただ原曲の時点でめちゃくちゃ良いですね。ちょっとガレージ・ロックっぽいというか、インディーズの匂いがぷんぷんするこの曲のカバーを、『ハテナ』と抱き合わせにしたのもぴったりです。

原曲から少しアレンジされている点はいくつかあります。

  • キーボード(たぶん)+ドラム → ギター+ドラム
  • 楽器の変更に伴う一部メロディの変更(ギターパート)
  • ドラムパートの変更(恐らく叩くシンバルやフィル程度の差)
  • 男声コーラス → 女声コーラス
  • 前奏の追加
  • 間奏部分の小変更(「やっぱり帽子は…」の部分)

当然っちゃ当然の変更も多いですね。ただ個人的にはこの前奏の追加がかなりツボです。いい味出してるなあと思います。

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『ウタタネ』レビュー

作詞:福岡晃子 作曲:橋本絵莉子

5thアルバム『変身』収録。

変身

後ろに『満月に吠えろ』が控えているとはいえ、アルバムを締めくくる部分に配された、いかにもチャットらしいといえばチャットらしいバラード曲です。

ウタタネ

ウタタネ

  • provided courtesy of iTunes

演奏

橋本:エレキピアノ、ボーカル

福岡:ドラム

ルーパーなどは使わず、シンプルな構成。ライブでは途中で交代とかもしたそうな。それにしてもチャットモンチーはサポート含めて皆色々な楽器が使えますね。

「これまでのチャットモンチー」を感じる曲

このアルバムでは数少ない「これまでのチャットモンチー」が垣間見える曲で、メロディーラインはいつもどおり素晴らしい、というか好きですね。ただ、やっぱり驚かせてくれるのがこのエレキピアノの音色です。エレキギターっぽい音色で、初めて聴いたときはどっちなんだろうかと結構迷いました。

このエレキピアノの歪んだ音が急激に上がる間奏などはずっと聴いていても飽きが来ませんし、音の厚みもあります。*1

最初は弾き語りで、途中からドラムが入ります。えっちゃんがギター以外の楽器を使う時ってリズムがもたつきがちな傾向があると思うのですが、この曲も例に漏れずキーボードは重いです。ただそのリズムや音色も相まって、歌詞の世界に合った、重苦しい足かせのようなものから開放されていく雰囲気がうまく伝わってきます。

歌詞はえっちゃんへのラブソング?

これ今まで作詞作曲えっちゃんかと勝手に思っていたんですが、あっこびんなんですね。そう思ってみてみると、あ~。腑に落ちますね。

*1:このへんは『素直』あたりに比べて良くなった点なような。『素直』も好きなんだけど。

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福岡晃子さんYouTube開設&……

福岡晃子さんがYouTubeチャンネルを開設したそうです!

そして……詳しくは動画をご覧ください。*1

音楽も発信するとのことですので、楽しみですね。

くもゆきのいろ

くもゆきのいろ


*1:おめでとうございます!

『サラバ青春』レビュー

作詞:高橋久美子 作曲:橋本絵莉子

『chatmonchy has come』収録。

サラバ青春

サラバ青春

サラバ青春

有名な卒業ソング。卒業ソングって個人的にはあまり好きじゃなくて、感傷的すぎるじゃないですか。ただ、どストレートなメッセージにも関わらず、この曲はチャットモンチーの良さの方が勝っています。

歌詞の中の名フレーズ

くみこんの歌詞。『砂鉄』の歌詞が届いたときの二人の反応は、「わぁ、学校だ!」だったらしいんですが、くみこんの歌詞の中に出てくる中高生ってすごいリアルなんですよね。とにかく青年期の描き方が素敵。『湯気』『雲走る』『あいまいな感情』あたりとかどうですか。

歌詞の全体像はぜひ聴いて感じていただければと思うんですが、特に3箇所だけ。

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