作詞・作曲:橋本絵莉子
『変身』収録。
演奏:Ba. Co. 福岡晃子 / Vo. Dr. 橋本絵莉子
プロデュースはジム・オルーク。
ループマシンは特に使わず、驚きのギターなし曲です。個人的にアルバムで一番好きな曲です。
曲と演奏
展開は、サビ→サビ→C→サビ という感じ。このCメロ相当の部分がいい味出してます。
破壊力抜群の、重いドラムとベースのコード弾きから始まります。特に説明することもなく、ただ聴いていただきたいのです。本当に楽器が語ってくれているので。
えっちゃんのドラムはリズムが少~し遅れがちで、一方ベースがリズムキープしている感じなんですが、この曲全体として、地の震えるような力強い感じがうまく出ていると思います。本当に常識はずれのオンパレードであるアルバムですが、この曲は特にその面が強くでていますね。
歌詞
えっちゃんの強いマグマのようなものを感じさせられる歌詞ですね。『変身』『少女E』と、アルバム曲の力強さが眩しいです。
朝日か夕日かもわからないやつが
と、世間には背くような物言いをしながら、一方で
進んでいくしかないのだ
と、力強く前向きな、自らに鞭打って進んでいくような姿勢を見せています。
注目していただきたいのがCメロ。
不思議だ
捨てたり拾ったり
始めては終わらせてく 初日の出
たしかになあ、と思わされます。変な話、突き詰めると諸行無常の観にも行き当たりそうな言葉ですが、誰でも抱くような思いに触れている気がしました。
結局、作者は年末年始に毎年騒ぐ風潮に乗っかれないでいて、「何が特別なんだ、今年が終わっても、来年がまた始まるのに」という思いに倦んでいるのでしょう。そんな中で境目など気にせず、進むのみだ! という主張。かっこいいなあ。こういうことが言えるようになりたいですね。さらに、
無意識に血を巡らせて
意識して気を巡らせていく
面白い言い回しです。ぼーっとしていても命は続いていきますが、そこに敢えて意識を介在させるぞ、という。なるほど、と言わされるような対句になっています。
映像作品
- 『変身』初回限定盤DVD スタジオライブ"変身中"
- 『変身TOUR'13@Zepp Divercity』
- 『BEST MONCHY 2 -Viewing-』("変身中"と同じ)
P.S.
『初日の出』で新年一発目の投稿となります。これから更新頻度が少し下がると思いますが、今年も宜しくおねがいします。