三匹の羊/チャットモンチー

チャットモンチーと私

『変身』アルバムレビュー

変身

くみこん脱退後初のオリジナルアルバム。
『Last Love Letter』を最後にシングルを出していなかったチャットモンチーですが、2人体制への【変身】以降、シングルをすごい勢いで出します。アルバムまでに出した枚数は5枚で、チャットモンチー史上最多となっています。(曲数だと両A面が1枚、B面が1曲入った『生命力』が6曲で最多です。『変身』は両A面の『夢みたいだ』が未収録のため5曲です)

オリジナル曲は7曲。『耳鳴り』が10曲、『YOU MORE』が11曲、『誕生』が6曲ですが、他は7曲か8曲ですのでバランスは良いと言えるでしょうか。

曲順

1.変身
2.ハテナ
3.テルマエ・ロマン
4.少女E
5.コンビニエンスハネムーン
6.Yes or No or Love
7.初日の出
8.歩くオブジェ
9.きらきらひかれ
10.ふたり、人生、自由ヶ丘
11.ウタタネ
12.満月に吠えろ

曲の並び順はこうなっています。概ね、「序盤で盛り上げて始まり、静かな曲とアップテンポな曲を挟む」構成でしょうか。
面白いのは、11『ウタタネ』の後で最後に『満月に吠えろ』を入れてきたところです。
『サラバ青春』、『ミカヅキ』、『余韻』などからなんとなくチャットモンチーはアルバムの最後をしっとり終えがちなものだと思っていました。だから『ウタタネ』を聞いて「もうアルバムも終わりか…」みたいな気分のところに、あのイントロが入ってきて、知っている曲ながら衝撃を受けます。

満月に吠えろ

満月に吠えろ

『満月に吠えろ』は最初に出した実験的な意味合いも大きいシングルで、純粋にギターとドラムだけ(と言ってもギターのコードだけループマシンで重ねているようにも聞こえますが)という、音の少ない構成になっています。『テルマエ・ロマン』『ハテナ』と音が増えていった中で、アルバムの真ん中に溶け込ませるのが難しかったようにも思います。
しかし、この曲が最後にあることで、アルバムを出したあとまたお休みに入るチャットモンチーが、「絶対に必ず戻ってきて、また新しいことをしてくれるだろう」と信用させてくれたと思うんですよね。一種記念碑的な曲として、またこのアルバムに欠かせなかったと思います。

このアルバムは全体を通して、ほとんど2人だけで仕上げていますが、あまり音の少なさを感じません。バンドは3人以上という固定観念をぶち壊して、2人でこれだけロックで攻撃的で力強く、それでいて質の高くバラエティー豊かなアルバムを作ったのは、きっと後続のアーティストを勇気づける存在として語り継がれるでしょう。

パート分担

最後に、備忘録として『変身』のパート分担をメモしておきます。冒頭は作詞です。えっちゃんの作詞が非常に多いですね。えっちゃんが多いの、『誕生』とこれくらいじゃないですか? 全作曲は橋本絵莉子。ボーカルとコーラスは言わずもがななので省略します。
CDなどを聴いて分かる範囲で書いているので、間違いが多いと思います。見つけたらコメント等でご指摘お願いします。

(橋本)変身(Gt.*Dr.橋本 Ba.福岡)
(橋本)ハテナ(Gt.ハモニカ:橋本 Dr.福岡)
(橋本)テルマエ・ロマン(Gt.Gt.*橋本 Dr.福岡)
(橋本)少女E(Gt.Gt.*橋本 Dr.福岡)
(橋本)コンビニエンスハネムーン(Gt.Gt.*タンバリン:橋本 Dr.タンバリン:福岡)
(福岡)Yes or No or Love(Ba.橋本 Dr.福岡 Co.後藤**)
(橋本)初日の出(Ba.福岡 Dr.橋本)
(橋本)歩くオブジェ(Gt.橋本 Dr.福岡 +ストリングスなど)
(福岡)きらきらひかれ(Gt.Gt.*橋本 Dr.福岡)
(橋本)ふたり、人生、自由ヶ丘(Gt.Gt.*笛:橋本 Dr.笛:福岡)
(福岡)ウタタネ***(Key.橋本 Dr.福岡)
(福岡)満月に吠えろ(Gt.Gt.*橋本 Dr.福岡)

(注)*ループマシンでの演奏
(注2)**ASIAN KUNG-FU GENERATION
(注3)*** これが一番怪しいです。最初はGt./Dr.かと思いましたが、Key.のようです。楽譜的にはどちらがどちらを担当していても良さそうですが、ドラムの音色的にCDではえっちゃんがキーボードという推論に落ち着きました。ライブではドラム交代(!?)もあったらしいですね。

ウタタネ

ウタタネ

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